フォニックスってなに?!?!
さて、皆さん突然ですが『フォニックス/Phonics』って
何のことだかご存知ですか?
『フォニックス』という言葉を最近よく耳にしたり、
目にしたりすることが多くなってきたかと思います。
巷では、発音が良くなる!英語がスラスラ読めるようになる!
という風にも謳われていたりしますが…
『フォニックス』というのは【話し言葉(英語)を、読み書きにつなげるための指導法】で、
もともとは英語圏の子どもたちが自分たちの話し言葉をどう読み、どう書くのか…という
読み書きルールの学習法であり、英単語ひとつひとつの音(音素)と、それに対応する文字の関係性を学びます。
例えば、Aという文字の音をどのように発音するのか、そしてAという文字の書き方を学び、
音と文字を繋げていくと『A』の読み書きができるように…!
このように「特定の音素(言葉の音)」を「特定の文字」に繋げることがフォニックスです!
では、ここで私たちが言葉を習得する流れを思い浮かべてみてください。
赤ちゃんの頃は、周りの大人たちの自然な会話を沢山聞き、言葉のリズムや音を吸収します。
その中で言葉の音を捉えられるようになり、「まぁまー」など言葉らしいものを発するように…
そして年齢が上がるにつれ、単語から文章へ、そして3歳頃にはコミュニケーションが
とれるような会話ができるようになります。
生まれてから沢山の話し言葉がインプットされていき、4歳頃には文字に興味が出始めます。
そして、5歳頃には書くことにも興味がでてきて、書き方を教わります。
話し言葉がまずがしっかりと入り、子ども自身が文字に興味を示した時に、
言葉の音と文字を繋げて一致させます。
【聞く→話す→読む→書く】
人はこのような流れで言語を習得していきます。
日本語でも英語でも同じです。
ただ、日本の多くのフォニックス指導では、こういった習得段階を踏まえずに指導しているのが現状です。
例えば「A」と書いて「ア」と読むよ!と、文字を学び、そして音を教えています。
(あえて音はカタカナ表記にしています。)
フォニックスとは言葉の音を文字へとつなげる…と冒頭で書きましたよね。
そう…多くの日本のフォニックス指導は順番が逆なんです…!!
そしてフォニックスを学習する前にも大切なことがあります!
『話し言葉』としてすでに英語が身に入っていることです。
英語には日本語とは全く異なる発音や語彙はもちろん、
英語特有のリズムも含まれています。
元々フォニックスは英語圏の子どもたちへの指導法。
英語圏の子どもたちは、生まれた時から英語の環境下にあり、
常に英語を聞いたり話したりしているので
すでに英語を『聞く・話す』ことが
出来ている上で『読む・書く』ということを学びます。
私たち日本人にとって英語は母語ではありませんし
常に英語を話したり聞いたり…の環境もなかなかないですよね。
それなのに、前段階である、英語を「聞く・話す」といった部分が抜けたまま
フォニックスを学んでも、英語特有の発音やリズムを知らないと、英語らしさを伴わない言葉になってしまいます。
日本語っぽい英語…いわゆるカタカナ英語…になりかねない、
伝わりにくい英語となってしまいます。
ちゃんと習得するには早く始めるのがいいよね!
はやく文字を覚えさせよう!はやく読めるようにしよう!
フォニックスを小さいうちからはやく学ぶといいんだよね!
といった風潮もあるようですが…
焦る必要はありません!段階があります!
フォニックスを学ぶ前に、まずは日本語と英語の発音やリズムの違い、
語彙をしっかりインプットしていくことが大事です!
そしてフォニックスを学ぶ適齢期もあります。
下図をご覧ください。
出典元:Rhymoe Phonics
フォニックスを始める適齢期は5歳以降です。
それまでの0~4歳はリズム期といって、まだ英語の読み書き段階ではありません。
読み書きにスムーズに繋げていくために必要なことは英語本来の音やリズムに
たくさん触れることです。
出典元:Rhymoe Phonics
この図は、前出の図を木で表したものです。
このように英語の木を大きく育てたいですよね♪
根っこの部分はなかなか見えにくいかもしれません。
育つのかなぁ、と不安になるかもしれません。
でも、焦らずに、今はこの時期なんだな~と、どっしり構えて大丈夫です。
きちんと流れに沿って学んでいくことで、しっかりとした根をはり、
そしてグングンと大きく高く伸びてゆきます。
まずは親子でたくさん触れ合い、
楽しみながら、英語本来のリズムを感じて
身体に染み込ませよう!!
時期が来たら、英語の音と文字をつなげていきましょう!
あと伸びする英語力の土台を一緒に楽しく育んでいきましょう!!!!!!
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